「無濾過ビール」という言葉をクラフトビールのメニューでよく見かけるようになりました。オオサカビールも無濾過スタイルを採用しています。では「無濾過」とは何か、どんな違いがあるのか、詳しく解説します。
「濾過」とはなにか
ビールの製造工程において「濾過(ろか)」とは、発酵・熟成を終えたビールから酵母・タンパク質・その他の浮遊物を取り除く工程のことです。
大手ビールメーカーはほぼ例外なく濾過を行います。目的は以下の通りです。
- 見た目を透明にする(消費者の認知に合わせる)
- 保存期間を延ばす(流通・在庫管理の安定化)
- 品質を均一化する(工場生産の安定性)
「無濾過ビール」とは
その名の通り、濾過工程を行わないビールです。発酵・熟成後の状態のまま充填・提供します。見た目は少し濁っていることが多く、これが「本物のビール」「できたての証」としてクラフトビールファンには魅力のひとつです。
無濾過ビールの特徴・魅力
1. フレッシュで複雑な風味
濾過によって除去される酵母やタンパク質には、ビールの旨みや複雑さを生む成分が含まれています。無濾過のままであることで、麦のふくよかさ・酵母のニュアンス・ホップの余韻がより豊かに感じられます。
2. とろみのあるやわらかな口当たり
浮遊する酵母やデキストリンが残ることで、液体にとろみとボリューム感が生まれます。スッキリしすぎず、口の中に広がる複雑な味わいが楽しめます。
3. 栄養素が豊富
ビール酵母にはビタミンB群・ミネラル・アミノ酸などの栄養素が含まれます。無濾過ビールはこれらが残っているため、栄養価が高いとされています。ただし、飲み過ぎは禁物です。
4. 「今しか飲めない」希少性
無濾過ビールは保存期間が短く、新鮮なうちに飲む必要があります。これが「今日だけの一杯」という特別感を生み、クラフトビールならではの体験価値につながります。
無濾過ビールの注意点
- 保存期間が短い:濾過ビールに比べ賞味期限が短く、冷蔵保管が必須です。
- 見た目が濁る:透明ではないため、初めて見るお客様には「これ大丈夫?」と思われることも。濁りの理由を説明できるとベターです。
- 注ぎ方に注意:沈んでいる酵母を適度に混ぜてから注ぐ場合と、上澄みのみを注ぐ場合があります。スタイルによって異なります。
オオサカビールが無濾過にこだわる理由
10 Fields Brewing のオオサカビールは、全ラインナップで無濾過スタイルを採用しています。「毎日飲んでも飽きない、できたての美味しさ」を届けるためには、フィルターをかけてしまうことで失われる風味をそのまま残すことが大切だと考えているからです。
また、取り扱い店舗様には専用の冷蔵ビールサーバーをご提供することで、最高の状態で提供できる環境を整えています。
まとめ
無濾過ビールは「濾過していない」という事実だけでなく、それによって生まれるフレッシュな風味・栄養・体験価値がセットになった飲み物です。飲食店でこの違いをお客様に伝えることができれば、クラフトビールの価値はさらに高まります。
